教育版マイクラ(マインクラフト、Minecraft)の「邸宅からの脱出」を実際に体験してみました。
マイクラの3Dの世界を自由に動きまわりながら、パーティクルをみつけだし、プログラミングによってパズルをクリアしていく、大人でも楽しめるゲームになっています。
この記事では、「マイクラでどうやってプログラミングが学習できるの?」という方のために、実際のゲーム画面でどのような仕掛けでプログラミング学習ができるようになっているのかを解説しています。
教育版マインクラフトでどうやってプログラミングを学習していけるのかがわかるよ!
はじめ方
「教育版マインクラフト」は、子ども向けのプログラミング学習教材です。
パソコンやタブレットで利用でき、誰でも無料で体験することが可能です。
無料で体験する方法はコチラの記事で詳しく解説しています。
教育版マインクラフトの無料体験では、いくつかの学習コースが体験できます。(無料では体験できないコースもあります。)
この記事では、教育版マインクラフトの無料体験で体験できる学習コースの中から、「邸宅からの脱出」を紹介しています。
教育版マインクラフトで「どうやってプログラミング学習するのか?」がよくわかります。
ゲームのゴール
マイクラの説明欄の翻訳が若干おかしいのですが、ゲームのゴールは、『プレイコウスキー博士の邸宅の秘密を解き明かし、邸宅の中から外に脱出する』ことです。
邸宅の中には様々な仕掛けがあり、失われた日記のバラバラになったページを探して集めることもミッションに含まれています。
プレイコウスキー博士とはいったい…?
チュートリアル
ゲーム本編に進む前に、チュートリアルと呼ばれる操作方法を教えてもらえるミニレクチャーがあります。
最初に、パソコンの場合は「キーボード」、タブレットの場合は「タッチ操作」を選びます。
マイクラ教育版は、画面の下の方に、「次は何をすれば良いのか?」がわかる説明文がでることがあります。
ここでは「ロゴをタップして開始」とあるので、マイクラのロゴをマウスでクリックします。
マイクラの基本的な操作方法のチュートリアルを開始するかどうか、選べる画面が出てきました。
マイクラの基本的な操作とは、前進や右に移動する、ジャンプなどの操作方法です。
既に操作方法がわかっていてチュートリアルが必要ない場合はスキップすることもできます。
ここでは「チュートリアルを開始」を選んで次に進みます。
チュートリアルの画面になりました。
「マウスを使って周囲を見渡す」と画面下に指示が出ています。
黒板に何か文字が書いてありますが、文字が欠けていてとても読みにくいです。
このセクションではMinecraftを巡る方法を学びます。画面の下部にある「ホットバー」の上にあるテキストを読むと次に何をすべきかがわかります。
まず、マウスを使用して周囲を見回すか、タッチスクリーン端末(タブレットのこと)を使用している場合はスワイプして、黄金のローブがすべて弾けるまで見回します。その後、次のチュートリアルに進みます。
と書いてあります。
そこで、「黄金のローブ」が周囲にないか探してみます。
「黄金のローブ」らしき物体が視界に入ってきました。視界の中央に持ってくると、弾けてどこかに移動していきます。
「黄金のローブ」を見つけては画面中央にくるようにするのを何回か続けると、「黄金のローブ」が弾けて消えてしまいました。
すると、画面下に「『W』を押して前に進む」と指示が出ています。
キーボードの「W」キーを押して前進していきます。
壁まで進むと、「『D』を押して右に進む」や「『A』を押して左に進む」「『W』を押して移動し、『SPACE』でジャンプ」など、操作にまつわるいろいろな指示が出てきます。
チュートリアルでは、指示どおりに操作して、マイクラの操作方法を覚えることができます。
ひと通りの操作をやってみたら、チュートリアルは完了になります。
次はいよいよ、邸宅の中に入っていきます。
邸宅の中へ
邸宅の入り口を入ったところです。
画面下の指示に「マウスの右ボタンをクリック」と出ています。
キラキラするところで右クリックすれば良いのでしょうが、なかなかヒットできません。
前進・後退・右・左で、すぐ目の前にキラキラがくるように位置を調整します。
そして、マウス右クリックでヒットさせることができました。
ここで、プレイコウスキー博士が登場しました!
画面下の指示には「部屋を探索してパーティクルを見つける」と出ています。
そして、すぐ右の方に「失われた日記」というアイテムがあります。あの日記が「パーティクル」なのでしょうか?
近くまで行き、クリックしてアイテムに触ってみます。
すると「最初のノートを入手しました」と表示され、アイテムを入手できました。
画面下のアイテムボックスの一番左に、アイテムが入っています。
失われた日記は全部で10ページ(=10個)あるようです。その10ページの日記をみつけることも、ミッションとして指示されました。
日記の文章を読むこともでき、日記の中身はゲームを進めていくヒントになっているようにも思いました。
アイテムボックスが10個あるので、日記のページも10個どこかに隠されているということです。
部屋の奥に進むと「Agent(エージェント)」というロボットがいました。
近づいてみると、なにやら助けを求められてきました。
「コードが壊れている」と言っているので、いよいよプログラミングの出番のようです!
次に、どのプログラミング言語を使用するか質問がきました。
「Blocks(ブロック言語)」「Python(パイソン)」の2種類が選べます。
初心者は「Blocks」、コーディング経験者は「Python」です。
今回は「Blocks(ブロック言語)」を選びました。
さて、ここでプログラミングすることは、「床のカーソルを3つ前進させる」ことのようです。
画面下の床にあるカーソルを、矢印の方向に3マス進めます。
画面下に「Cキーを押してコーディング」と指示が出ています。
Cキーを押すと、コーディング画面になりました。
プログラミングの目的の説明が表示されます。
黄色い「?」マークをクリックすると、プログラミングのヒントも表示されます。
プログラミングとしてここでやったことは、
カーソル移動ブロックの数値を「2」から「3」に変えました。
そして、「トラップドアを開く」ブロックを下に追加しました。
そして、右下の緑の実行ボタンをクリックすると、コーディングしたプログラムが実行できます。
最初のコーディングはうまく動いてくれたようです。
しかし、すぐに次の課題が与えられます。
このようにマイクラ教育版は、ゲーム内のキャラクターと会話しながら、進めていきます。
「Agentを2ブロック上方に移動して解放します。」と指示があるので、ブロック内の方向を「前」から「上」に変更し、数値を「2」にします。
うまくいき、緑の扉を開けることができました!
奥の方にある緑の扉が開いているのが見えます。
ここで次のアクションは2つに枝分かれします。
とりあえず、黄色の扉を開けることにチャレンジしてみることにしました。
プログラミングで天井のカーソルを移動させ、トラップドアを開けることが次の課題です。
この課題で疑問が1つ出てきました。
「カーソル移動」のブロックが2種類と、「カーソル移動によって」というブロックが2種類あります。
それぞれカーソルの動く方向の上・下・左・右に対応していると思いましたが、ブロックの見た目では上下左右のどちらに動くのかが見分けがつきません。
なので、ブロックを置いて実際に動かしてみて、どのブロックが上下左右のどちらに動くのかを見当をつけてプログラミングしていきます。
4ヶ所のトラップドアを開けることができ、パズルクリアできました!
黄色の扉を開けたら、次は「赤い扉」が出てきました。
これで、次のアクションの選択肢は3つに増えました。
奥の黄色い扉が開いているのが見えます。
この時点では、「緑色の扉」と「黄色の扉」の違いがよくわかりません。
なので、赤色の扉も開けてみることにしました。
Agent に「赤い扉をくぐるには、協力しなければなりません。」と言われたのですが、最初、「協力」の意味がよくわかりませんでした。
「協力」という意味は、プレイヤー自身が赤い扉の前にあるレバーを事前に操作して、通路をふさいでいるブロック壁を、Agent が通れるように上に持ち上げておく、ということでした。
そうしないと、Agent がブロック壁にぶつかって前に進めず、パズルをクリアできないのです。
教育版マイクラのおもしろいところは、マイクラ独特のなぞとき、と、プログラミングによる解決がうまく融合されているところです。
あとは、単純なプログラミングで、Agent を14ブロック分、前に移動させるだけです。
「14」という数字は、ヒントの中に書かれています。ほぼ、答えなのですが…
ここで、「緑の扉」「黄色の扉」「赤色の扉」の違いがわかりました。
Agent によると、それぞれの扉の先の難易度が違うようです。緑が簡単で、赤が難しく、黄色は中間、ということでした。
一番難しい「赤色の扉」をくぐることにしました。
どれくらい「難しいのだろう?」という興味本位です。
赤い扉をくぐると、「ロード中…」になりました。
ステージが変わるようです!
赤い扉の先へ
赤い扉の先へ進むと、最後に Agent からアドバイスがありました。
部屋の奥に進むと、「執事」が立っていました。
画面下の指示にさっそく「Cキーを押してコーディング」とメッセージが来ています!
そこで、Cキーを押してみると…
???
プログラミングの問題やヒントが日本語ではない言語になっています!
ロシア語っぽい感じですが、全然読めませんし、意味もわかりません!
さすが、「赤い扉」です!難易度MAXです!
ただ、ブロック内の文字が日本語だったのが救いで、執事…エンダーマンをテレポートさせ、レバーを操作させることがプログラミングの目的だと推測ができました。
そして、エンダーマンがテレポートし、レバーを操作して、パズルクリアできました。
パーティクルを見つけるように指示がでています。
部屋中歩き回っていると、エンダーマンがいつの間にか地下?にいて、指示が「Cキーを押してコーディング」とでています。
またしても、ロシア語っぽい言語で、何がプログラミングの目的なのかはわかりません。
ブロック内の日本語から推測すると、エンダーマンを前後左右に動かして、どこかに移動させればよいと理解しました。
あたりを見回すと、レバーがあります。
このレバーを操作すると、エンダーマンがいる地下室の扉が開いたり・閉じたりします。
エンダーマンがゴールまで通れるように、どの扉を開けておくのか考える必要があります。
このレバーは2個セットになっていて、1個を下げると対の片方は勝ってに上がる仕掛けです。
エンダーマンを移動させるゴールは、青い扉の先にある、床が緑色のところだと推測できました。
床が緑色なのは、あそこだけですし、エンダーマンが立っている場所から一番遠い場所になるからです。
うまくレバーを操作して、エンダーマンを緑の床のところまで移動できるように扉を調節できました。
エンダーマンを直進させ、右に曲がらせ、緑の扉をくぐります。
その後は、前進して、ピンク色の扉から中央に戻ってきます。
あとは、青い扉の方に前進させてあげれば、緑の床まで到達できます。
エンダーマンを緑の床まで移動させることで、パズルクリアができました。
今のところ、このパズルが一番難易度が高くて、クリアするまでに最も時間がかかりました。
再び、執事が立っていて、画面下の指示に「Cキーを押してコーディング」とメッセージが出ています。
またしても、言語がロシア語っぽくて、プログラミングの目的はさっぱりわかりません。
ブロック内の日本語から推測すると、エンダーマンを色の付いたブロックに移動させればよいようです。
問題はどの順番で移動させるのか?ですね。
移動させる順番は、色の付いたブロックにあるライトが光った順番でした。
ライトが光る順番と同じ順番で、エンダーマンを色付きブロックに移動するようにプログラミングすると、パズルがクリアできました。
部屋の扉が開いて、画面下の指示に「次の部屋に入る」とあります。
扉をくぐると、「ロード中…」となりました。
まだまだ続く…
「邸宅からの脱出」は、このあともまだまだ続きます。
5時間ほど体験してみましたが、邸宅からの脱出するまでには至りませんでした。
かなり、クリアまでに時間がかかるゲームになっていると思われます。
さらに、難易度も上がっていくので、どれだけかかるのか見当もつきません。
無料で体験するには
「教育版マインクラフト」は、子ども向けのプログラミング学習教材です。
パソコンやタブレットで利用でき、誰でも無料で体験することが可能です。
教育版マインクラフトのソフトをダウンロードして、パソコン・タブレットにインストールして利用します。
無料で体験する方法はコチラの記事で詳しく解説しています。
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教育版マインクラフトは無料でいくらでも体験することができます。
しかし、ゲームの途中保存ができないので、永遠にやり続けることができないようになっています。
それに、無料版では体験できない学習コースもあります。
継続的に教育版マインクラフトでプログラミング学習するには、子ども向けのプログラミング教室に通うことが一番楽な方法です。
個人で教育版マインクラフトをライセンス契約することも可能ですが、必要のないオフィス365のライセンスがついてきてしまうことで割高なライセンス契約になってしまうからです。
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