小学生がプログラミング教室に通うメリットはたくさんあります。でも具体的なメリットは何でしょうか?
小学生のプログラミングに対する関心・人気はだんだんと高まるばかりです。
小学生や子供向けのプログラミング教室や教材が確実に増えてきている気がします。
小学生からプログラミング教室に通うメリットについて、気になりますよね…?
この記事では、小学生がプログラミング教室に通ったときのメリットが何かについて、考えてみました。
プログラミング教室に通わせた方がいいのか…?、今はまだ無料で出来る範囲でいいのでは?、などなど、迷われている方の参考になります。
プログラミング教室に通うメリットは奥が深いです!
高まるプログラミング教室への関心
少し古いデータなのですが、2016年に行われた「子どもに習わせたいお稽古ランキング」(ケイコとマナブ.net)の第10位に「パソコン関連(プログラミングなど)教室」がランクインしてきています。
そして、2017年に実施の「子どもに何の習い事をさせたいですか?」(イー・ラーニング研究所)という質問の第1位に「プログラミング教室」が挙がってきているのです。
直近の2021年に実施された「どんな習い事をしていますか?」(キッズライン)という質問の男の子の第6位に入っています。
このように、実際に、小学生のプログラミング教育への関心と人気は高まるばかりです。
プログラミング教育への関心・人気が高まるのと呼応するように、プログラミングスクール・教室は増加傾向にあります。
それでは、どうして、親は子どもをプログラミング教室に通わせたのでしょうか?
実際に、子どもをプログラミング教室・スクールに通わせている保護者アンケートの結果がコチラになります。
小学校でプログラミング教育が必修化された背景には、①技術革新の急速な発展、②人口減少と高齢化、③新たな社会の到来、があります。
さらに、①IT技術が社会を支えている事実、今後の予測からプログラミング教育が盛んになることは避けられない、②海外でも初等教育からプログラミングの教育に積極的である、という理由もあります。
小学校でプログラミング教育が始まった背景はコチラの記事で詳しく解説しています。
個人的には、なんとなくではなく、肌でIT技術が今後ますます必須なものになっていくという確信から、プログラミング教室に通わせているのだと思っています。
今後、プログラミングは、「英語ができる」「暗算ができる」「歌が上手」などのような、スキルのひとつのようなものになっていく気がしています。
小学校の授業以上の効果
小学校では既にプログラミング教育が必修化されています。
しかし、小学校のプログラミング教育では不十分であるという声も少なくありません。
それは間違いではなく、小学校のプログラミング教育の必修化はまだまだはじまったばかりですから、必要十分なレベルになっているとも思えません。
具体的には、①先生の指導力不足、②パソコン、設備面の不足、③算数・理科など既存科目の一部にのみプログラミング学習が入る、④カリキュラム作成が学校に委ねられている、などの問題点があります。
そこで、プログラミング教室で、小学校での不足を補う一方で、一歩も二歩も先をいくカリキュラムによって、小学校の授業を超える効果を得ようということができるのです。
もし、「子どもがプログラミングに興味を持っているが、小学校でプログラミング教育が必修化されたので、教室に通わせる必要はないだろう」、とお考えであれば、小学校の授業内容と子どもの好奇心の間に乖離が生じてしまう可能性が出てきます。
プログラミング教室に通えば、小学校でのプログラミング教育の問題点は一切気にすることなく、学ばせることができる点が、メリットのひとつと言えます。
初心者から体系的に学べる
プログラミング教室であれば、プログラミングの初心者が、基礎から体系的に学習できることも、メリットのひとつです。
どんな科目であれ効率的な学習は、基礎的な内容をはじめに覚え、その後、順序立てて難易度を上げていくことが一般的です。
プログラミング教室には各教室で独自のカリキュラムを持っており、基礎から順番に体系的に学習できるようになっています。
なので、初心者から経験者まで、各レベルにあわせて、順番にスキルアップできるようになっているのです。
プログラミングの学習をはじめるときには、知らないというだけで、ハマりやすい、つまずきポイントがあります。
たとえば、
プログラミング教室であれば、上記のようなつまずきポイントをあっさり乗り越えて行けることもメリットです。
プログラミング教室では、そうした、みんながつまずきやすいポイントがわかっていますから、無駄なく効率的にプログラミングの学習が進むのです。
もちろん、自分で考えて答えを導く必要のある問題ならば、プログラミング教室の先生は手出しはしません。
なので、プログラミング教室であれば、プログラミングの初心者・未経験者であっても、はじめやすく最初から効率的に学習を進められるのです。
子どもの個性を伸ばすことができる
プログラミング学習は、子どもの個性を無理なく伸ばすことができることも、プログラミング教室に通うメリットと言えます。
プログラミング教育においては、「これが唯一の正解」というものがありません。
国語や算数の問題は「これが唯一の正解」というものがある前提での学習となっています。
最後に出す答えはみんな同じ答えが求められますし、
答えを導き出す考え方や筋道も基本的には同じであることが求められる世界です。
しかし、プログラミングでは、そうではないのです。
ある意味、プログラミングには、絵や音楽のように自由なところがあります。
そのため、プログラミングの自由さが、子どもによって違う結果となって表れてきます。
子どもによって違う結果が、「個性」となるのです。
仲間と一緒に学び飛躍できる
プログラミング教室に通う子どもは、紛れもなく、プログラミングに興味や関心を持っている子ども達ばかりです。
子ども達同士で、助け合い、教え合いながら、成長することができます。
小学校の垣根を超えて友達ができることで、協調性が育まれることもメリットだと言えます。
仲間と一緒に学ぶことで、新しい発想が生まれる・・・「グループ・ジーニアス」・・・というメリットもあるそうです。
「グループ・ジーニアス」とは、米・ワシントン大学で、創造性に関する研究をおこなっている、キース・ソーヤー教授が提唱した考え方で、画期的アイディアは個人の才能ではなく、集団から生まれるというものです。
プログラミング以外に波及する効果
プログラミング学習は、プログラミングそのものの上達はもちろんしますが、それ以外にもポジティブな変化が見られることがあります。
プログラミング学習の題材には、算数や理科、社会などの教科で扱うものを応用することが多いです。
なので、プログラミング学習を通じて、他の教科の理解が深まったり、成績がよくなったりするという現象が起きてきます。
ほかに、プログラミング学習を通じて、論理的な思考が身についてくると、「筋道を立てて考える力」「順序だてて考える力」が身についてきます。
小学1年生の入学したばかりの子どもに「どうやってきたの?」と質問すると、ほとんどは「お母さんと一緒にきた。」「お母さんに連れてきてもらった。」と答えるそうです。
プログラミング学習開始から3ヶ月ほど経って同じ質問をすると、「おうちを出て、自転車で〇〇駅まで行って、〇〇駅から△△線に乗って◇◇駅で降りて、◇◇駅の◎◎口から歩いてきた。」と、順序だてて具体的に答えるようになるそうです。
このようにプログラミング学習を通じて、プログラミング学習以外にもポジティブな変化があらわれてくることが、メリットです。
第3者の意見がもらえる
プログラミング教室は保護者にとって心強い味方です。
プログラミングについてあまり詳しくない保護者の場合、子どものプログラミング学習をさせてみたときに、適正や理解度がどれくらいなのかが、よくわかりません。
自宅での無料学習や書籍による学習では、このようなケースはデメリットになってきてしまいます。
しかし、プログラミング教室に通ってみると、第3者のプログラミングの専門家が、子どもの成長度合いや適正などをみてくれて、客観的な意見をくれるのです。
なので、たとえプログラミングに詳しくない保護者の場合でも、プログラミング教室からのフィードバックによって、わが子のプログラミングのレベルを的確に把握することができます。
プログラミング教室は、各教室で独自性があり・わかりやすく・飽きずに楽しめるカリキュラムを、創意工夫を凝らして作成しています。
プログラミング教室に興味を持たれた場合は、おすすめのプログラミング教室を見てみてください。
参考図書
小学生向けプログラミング教室経営者が、子どものプログラミング教育についての経験談を踏まえ、独自の視点でプログラミング教育のあり方が述べられています。